2019年3月24日日曜日

企画展のお知らせ 熊本 ajouter


先日数年ぶりに
西鉄高速バス
ノンストップひのくに号に乗り
熊本へ


熊本にて企画展を
開催させて頂きます。


mrak

JEWELRY EXHIBITION
at
ajouter

4/27 sut ~ 5/6 mon


今回お世話になります

ajouter





街外れにある古いビルの2階。
看板のない当店は、2012年営業をスタートしました。
流行は風のように右から左へ風向きを変えます

そんな中でも、しっかりと風を感じつつ流されないモノはなんだろうか。
そもそもモノが溢れている現代。
これまで深く考えなかった 日々手にするもの、目にするものについて少し考えてみる。
そのひとつひとつは誰かの手によって製作され
今ここにある。 当たり前に思える事だけど、製作から届くまでには その都度誰かの思いがあり、ストーリーがある。
「この色、なかなか出せないんですよ。」 「最初は職人さんと何回も衝突してさぁ。。。」
洋服なら1mm単位の葛藤だったり うつわなら、気候、湿度との戦いだったり アイテム(作品)を見ただけでは、想像ができない 全ての裏方が抱える苦悩と輝き。
そう考えると、自分が今手にしたモノは どうやって完成し、ここに辿り着いたんだろう。
妄想にも似た想像を膨らませてみると 普段のモノ選びに、選ぶ楽しみと愛着が追加された気がします。
誰かの"特別"が あなたの"特別"にもなりますように。
店名のajouter(アジュテ)には「添える」という意味があります。
毎日手にする 「洋服」 や 「うつわ」 をメインに 日常にほんの少しだけ特別な楽しみを 添えてくれる。
世界中のそんなアイテムを集めたセレクトショップです。



気持ちの良い風が入る特等席

和田さんご夫婦お二人の柔らかいお人柄

こだわりを感じる物達



「ザキちゃんのつくるものはHIPHOPなんだよ!」

和田さん衝撃の一言笑



そんな
和田さんご夫婦のとの会話も是非
お楽しみに是非熊本までお越し下さいませ。


4/27 sut ~ 5/6 mon

※会期中店休日無


13:00~21:00


mrak 山﨑在店日 27(土) ・6(月)


map


熊本県熊本市中央区坪井2丁目3-34
金田ビル2F-A号

藤崎宮近く
1Fは魚雷さん、クエンマイさん
3FはNiNiさんのビル。

ビルの隣には、ホワイト急便さん。
当店専用の駐車場はございませんが
横に立体駐車場の100円パーキングがございます。


Tel / 096-346-1170

Mail/ /mail@ajouter-store.com
・facebook page   >>>>>

・Google map   >>>>>

・Instagram >>>>>

・twitter >>>>>





今回の企画展では
ジュエリーアクセサリー中心の展示となります。
mrakの新作商品もご紹介出来ればと思っております。


初めましての熊本の皆様
GW中、お休みの皆様

お会い出来るのを楽しみにしております。


どうぞ宜しくお願い致します。















2019年2月28日木曜日

以銭為飾(銭を飾りとする)② 苗族(ミャオ族)


銀細工を調べていると
チベット〜ミャンマー、そして中国に影響されたデザインを多く見ます。

苗族、ヤオ族、ラフ族、リス族、アカ族など
多くの民族が似たようなデザインの銀細工を着けています。

そしてまた違う装飾文化も持つカレン族や
タイの原住民といわれるラワ族など...


きっと移動移住する内に民族間の交流があったのだろうか...
(ここは憶測ですが)

まずは苗族 ミャオ族から調べることにしました。






紀元前三世紀頃
苗族は中国に発生したといわれています

苗族 ミャオ族とは
漢族が当時つけた差別的用語

自身の事はHmong族(モン族)と名乗るそうですが
タイのモン族との関連はありません。

最近では
ミャオ族=モン族という方も多い様ですが
今回は苗族 ミャオ族とよびます。





1413年 明の時代
銀貨が中国で流通し始めます。

「銀貨を持たなくとも、銀を身につけてさえいればいい」

という考えが苗族に広まり、加工し身につけ始めたのが苗銀の始まりといわれています。



以銭為飾(銭を飾りとする)という習俗


苗族は1413年以前よりこのような習俗があり、
銀貨が流通した後もこの習俗が消える事はありませんでした。


清の時代
鉄細工職人から転身した銀細工職人が数多く出現

銀細工職人はデザインを婦女衣服の刺繍文様から学んだといいます。

婦女衣服の刺繍文様
その中には、生育や宗教的な祈願などを針と糸で表現していました。


宗教施設の無い貧しい地域では、願いのこもった刺繍を施したその衣服を
一日中肌身離さず生活の中で共にする事で
事実上、呪術的行為を表す事が出来ました。

同性愛が禁止された際には
代わりに未婚女性が若い男性を引き寄せる為に銀装飾で着飾り、
美しさや財力を解りやすく提示しました。

言葉や文字が無い表現に制限のある民族だからこそ
その造型に対しての心理的強さは益々増したのでしょう。


こうして
あらゆる装飾を身につける行為は
身につける民族の生活の中の美への需要を満たすとともに
文化的欲求をも満たす物へと変化していきます。



表象レベルは変化し

「大きいものは美しい」
「多い物は美しい」
「重い物は美しい」

とい三つの新しい概念、芸術的特徴を生み出します。


そしてペアで必ず使う。
装身具はより体と深く結びつき、実を守るという機能や呪術的考えが
強く意識されていました。


こうして民族達は、

自己美化
アイデンティティ
アニミズム
財力提示
の為にこれでもかと沢山の銀を装飾し始めます。


そんな民族化の過程で、中原地域(漢族)の文化を合理的に取り入れ改良します。
当時、苗族の職人は漢族の銀細工職人を師と仰いでいたそうです。


こうしてうまれる民族間の垣根を越えた文化間の融合
きっと時代や移住と共に改良され、民族個々に新しいものがうまれたのでしょう。

苗族は過酷な自然環境の中
銀飾民族へと変化し、中国の文化遺産へと変化していきます。



そんな苗族は
1800年代漢族の進出によって南への移住が始まります。

ラオス〜タイへ


焼畑農耕や阿片問題
第一次第二次世界大戦

様々な民族独自の問題、また社会的問題が民族達にも降り掛かる事になります。


そして現在


そんな苗銀も
職人は減少
現在の市場は街中のマーケットへと需要が代わり
素材は安価な白銅

市場需要から、形は奇抜な物へと変わり
工芸品やお土産へと変わってしまったものもあります


これが民族の新しい形
現代社会の現実なのかと
ですが、便利な現代社会で生活をしている自分自身が居るのも事実
なんとも言葉にできない気持ちになります。



現在のカレン族からうまれる
カレンシルバーも
同じ部分があるかもしれません。

1800年代のインドルピーコインシルバーとは
違いメキシコ産の白い純銀
民族的とは到底いえない様なポップなデザイン


お世話になっている
カレン族の銀細工職人男性は携帯を使い
ラワ族のデザインを取り入れていました

どこからラワ族の情報を取り入れたのかは不明

籠を編む事が出来る老人は籠編みはもう面倒だと言い
家の中にはカラフルなプラスチックが溢れ
皆、Tシャツに時計やティアドロップサングラス
車やモーターサイを乗り回していました。
観光化されたビレッジ内には病院、学校などいき届いた施設環境


生きてきた歴史の中で
きっとそれが、今生きる苗族、カレン族のリアルな姿

現実を目の当たりにしました。


安直かもしれませんが、そんな中売る為に作られていなかった時代の
カレン族装身具のデザインを復刻する事が出来て良かった
挑戦して良かったと思います。

素材が当時の物と違っても
100年前のデザインがまだ残っている、伝承されているという事実を実際に村へ行き、
知る事が出来ただけでも嬉しく思います。


ライスビーズのデザインもそうですね。


きっと
私の様な日本人がくる様になったのも
時代の流れの中の変化でしょう



民族の歴史を知ると色々な発見があります。


少し脱線しましたが、
少数民族 苗族の
銀飾の始まり、そしてその装飾意味などをご紹介しました。


私自身
民族達の装身への強い思いや願いを
ほんの少し理解する事が出来て良かったです。


お付き合い頂きありがとうございました。















以銭為飾(銭を飾りとする)①



少数民族の装いは震える程かっこいい


その奇抜とも言える衝撃的で力強い装いや装飾品
街中のセレクトショップよりもよっぽど刺激的


だけど
なぜ私は山岳民族少数民族の銀飾に惹かれるのだろう


少数民族の装いについて
毎日毎日
考えても答えのでない問い


なぜこのようなデザインになったのか
何の為に着けていたのか
少数民族はどこから来たのか



良くも悪くも文明の発達した現代に生きる私には到底計り知れない



生きること(衣食住)や民族(子孫)繁栄に対しての強い願いや欲、帰属意識
アニミズム(精霊信仰)を通して自然を師と仰ぎ感謝し大切にしながら共に暮らす気持ち
生活(物等)の中に求める美意識や呪術的(悪いものを祓い、身を守る、幸運を引き寄せる)機能
文字の無い制限の中での言葉や意思、伝承としての機能

その他ありますが...


そう
私達とはまるで正反対


銀細工一つ眺めるだけでも
「生きていきたい」
生きる事への素直な関心や欲をとても強く感じるんです。

現代人には足りていない感覚かもしれません。

だから惹かれるのかな


日々
様々な資料を調べれば調べるほど
社会の授業の様に様々な歴史と重なりました。

なるほど
だから移動したのか
だからこのデザインになったのか

時間はかかるけれど
一つ一つ
絡まった紐を解くような作業です。



時代の流れによって交わる民族間の文化

私はタイから入りましたが
ある民族の源を辿っていくと
中国やモンゴル、インドやヨーロッパ
様々な国や歴史が交差しています。


中国から移住した苗族(ミャオ族)とその支族
モンゴルゴビ砂漠周辺より移住したといわれるカレン族
その他民族


移動している中でなにがあったのか
一つの銀細工の中にも歴史がありました。


現段階の私の頭の中のつたない情報ですが、
問いに対して紐解く作業にどうぞお付き合い下さい。








instagram 公式アカウント

mrak instagram



2019年1月24日木曜日

出店のお知らせ callingmountain


皆様こんにちは。

昨日情報解禁になりました

登山アプリYAMAPが主催する

CALLING MOUNTAIN


山をテーマにした今回のイベント

mrak 山﨑も
出店参加させて頂きます。




私mrak 山﨑は
山で暮らす山岳民族の方々が作る
シルバービーズや
使用していたトレードビーズを
使用したジュエリーやアクセサリーなどをお持ちする予定です。


等身大ですが私が関わっている
山岳民族の方のお話や
日田の山での半農生活の事など
一緒にお話できたらなと思います。


そして
出演や出店する方々も本当に素敵な方々ばかり
ご一緒する事ができて本当に嬉しく思います。
お誘い頂きありがとうございます。


澄み渡る空気の中で
のびのびと楽しい時間を
皆様と過ごすことが出来ますように
今から楽しみです。


またイベントが近くなりましたら、
アテンションなど
お知らせさせて頂きます。

どうぞ宜しくお願い致します。




どうか晴れます様に!



callingmountainやYAMAPの詳細は
下記をご覧下さい。



 登山アプリの会社だからこそ。自然の中の手づくりフェス
「CALLING MOUNTAIN」は、音楽ライブ、トークショー、ワークショップ、アクティビティなどの体験を通じ、自然との向き合い方や山にまつわる文化・暮らしについて考え、その中で生まれてくる気づきを大切にするイベントです。当日は、山と生命、山と人、山と音楽、山と芸術、山とモノづくり、山と食といった、魅力ある山のテーマが集まります。

音楽はあくまで数ある要素の一つ。九州を代表する山々である、くじゅう連山を望む最高のロケーションを舞台に、来場者・出演者・出店者・地元の方、関わる人みんなで思い思いの時間を過ごし、身近に存在する山や自然に興味を持つ「きっかけ」になればと心より願っています。

多くの人たちに登山やアウトドアを親しんで欲しいと願うヤマップが、0から手づくりをするからこそ、「ただ山でやるだけフェス」ではない、新たな形のフェスを提案いたします。

CALLING MOUNTAIN2019 公式ホームページ:https://callingmountain.com/

▲△ 共感でつくるフェス。第一回ホストアーティストにOLAibi
「CALLING MOUNTAIN」では、主催のヤマップという企業がアーティストやゲストに出演を依頼しておしまいという形ではなく、イベントのコンセプトに共感をしてもらい、一緒に企画段階から入ってもらった上で、有機的に繋がったコンテンツと丁寧で上質な空間をつくり上げていくことを大事にしています。

記念すべき第一回目の今回は、森の中に住む音楽家であるOLAibiさんにホストアーティストをお願いしました。OLAibiさん独自の感性・視点で、共演アーティストやトークゲストへのお誘い、また会場内のきめ細やかな配慮の提案などもしてもらっています。

<オーガナイザー ヤマップ吉川裕樹 コメント>
慌ただしい日常を離れ、九州、大分県のくじゅう連山の大自然を舞台に、2日間限りの体験を通して得た感覚や感情を持ち帰って、また日々の暮らしの中に活かしてもらいたい。人と山を繋ぐ、ヤマップという会社の理念にも通ずるそんな思いから、この「CALLING MOUNTAIN」は生まれました。音楽ライブだけでなく、トークショーやワークショップ、アクティビティ、フードなど全てのコンテンツが有機的に繋がるこのイベントで、山を感じ、山と繋がる2日間を過ごしていただければと思います。

ヤマップ企業理念:https://corporate.yamap.co.jp/vision/

【音楽ライブ】(順不同)
222(森俊二)
川村亘平斎
齋藤キャメル
高木正勝
キセル
OLAibi + ミロコマチコ + 曽我大穂
FORCE OF NATURE (DJセット)

【トークショー】(順不同)
小島聖(聞き手:石田エリ、『野生のベリージャム』編集者):「山と旅と食の集い」
坂本大三郎 × 春山慶彦:「九州の山文化」
OLAibi × 苣木紀子:「山で暮らすこと、山に登ること〜山から受ける想像力の可能性〜」
伊勢武史:「人はなぜ自然に感動するのか」

【アクティビティ・ワークショップ】
トレッキングツアー、天体鑑賞会、朝ヨガ、ターバン作り、影絵人形作り など

【CALLING MOUNTAIN 2019開催概要】
日時:2019年4月13日(土)10:00 OPEN  / START〜4月14日(日)12:00 CLOSE
会場:くじゅうやまなみキャンプ村 大分県玖珠郡九重町田野267-18
チケット料金:早割:¥4,000  / 前売り:¥5,000 / 当日:¥6,000
*会場内テントサイト利用券:¥3,500(限定先着40組)
*15歳以下無料  / 一部ワークショップ参加費別途
*雨天開催・荒天中止
*音楽ライブ、トークショー、ワークショップは4月13日(土)1日のみ実施。
主催:株式会社ヤマップ、CALLING MOUNTAIN 2019実行委員会
協力:合同会社ハーベイ
お問い合わせ:info@yamap.co.jp(CALLING MOUNTAIN 2019実行委員会宛て)

【YAMAPについて】
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、“安心安全“の登山アプリ。18年12月末時点で累計ダウンロード数は115万を突破。山行の軌跡や写真が活動記録として日々投稿されており、山の情報収集活用や全国の登山好きとの交流に活用することもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォーム。

【株式会社ヤマップについて】
代表者名:代表取締役 春山慶彦                               
本社所在地:福岡市博多区綱場町2-2 福岡第一ビル6F
資本金(資本準備金を含む):13億7324万円
事業概要:
1. 登山アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」開発・運営
2. 自然愛好者向けオウンドメディア「.HYAKKEI」運営
3. 山岳保険「YAMAP アウトドア保険」販売会社

【本件に関するお問合せ先】
株式会社ヤマップ
広報担当:﨑村・中條・渡部
電話:092-710-5511 / 03-4500-2013
FAX:092-710-7070
Mail:info@yamap.co.jp

2019年1月16日水曜日

新作リング2 ロングカットビーズシリーズ


定番で使用しています
カットビーズ

今回はロングタイプも使用しました。






 まず一連から




三連
五連

もございます。





そして真鍮ミックス



是非店頭でご覧下さい。

お付き合い頂きありがとうございます。





新作リング1 インドオリッサ真鍮 カレンキューブビーズ


製作当初から
使っていたデザインやビーズ
を含め
今回改めて新作としてご紹介致します。






インド オリッサ州 ライスビーズ

インドオリッサ州で作られる
通称 ライス(米)ビーズ

オリッサ州に住む山岳民族
ボンダ族やコンド族にも愛用されていたビーズです。

古くから低地の職人達により
ロストワックス製法によってつくられ
商人によって山岳民族にも広まったそう

オリジナルビンテージ品はほぼ現存しません。

今回使用するのはオリッサ州の女性たちが作る
古色加工を施したリバイバル品となります。




ゴールドとは違う真鍮の土臭さが
程よいユニセックス感を醸し出しています。



そしてベースに使ったキューブ型ビーズ

今回新たに新作に加わりました。






こちらはいつも使用しているカットビーズの原型

製作行程の中で
ハンドグライングすると
カットビーズへ

カットビーズよりも控えな輝きと華やかさ

つなげると一本の線の様になめらかなライン


是非店頭でご覧下さい。

こちら福津のnankaさんでお取り扱い中です。




2019年1月15日火曜日

クロスネックレス 秋冬の装いにアレンジ


定義
伝統

自由
試み

装いの自由を楽しみたい

自由は選ぶものですね。




クロスネックレス
秋冬の装いにも是非どうぞ



自由な着け方で




定番のクロス

カレン族の男性が
何百という数の
白のシードビーズを
クロスに着けている装いから
インスピレーションをうけました。


黒や紺などには
しっかりとシルバーが映えます。


まるで洋服の一部のよう




襷掛け




個性的ながら
まとまりのある着け方です。



そして
こんなアレンジも





ベルトのような印象



全て片方に寄せて



コートの下に



まだまだ様々な着け方が見つかるのでは
新しい発見が楽しい一本


是非皆様も
新しい着け方
見つけてみて下さいね。


こちら店頭にてご覧頂けます。